It's not a speech, it's a phenomenon.
本田宗一郎さんがSonyで行なった、唯一のスピーチをYoutubeで見ていた。
関連動画の中に、HONDA創立25周年記念際の動画を見つけた。
当初は、Sonyでのユーモア溢れるスピーチについて何かを書きたいと思っていた。
25周年の動画を見て目を疑った。
まるで、OBAMA大統領が大統領選で勝利した時のスピーチのように、
NHLの最優秀選手のスピーチに全米中が酔いしれたように、
Steve JobsがiPhoneを世界に発表し会場全体が歓喜にわいたように、
本田宗一郎の一挙手一投足に、彼の一言一言に、彼のおちゃめなハプニングに会場中が大きな熱気と興奮をもって反応し、観衆と本田宗一郎さんが一体となっている姿がそこにはあった。
日本人はスピーチがへたくそだ。
日本語はスピーチにむかない。
日本の観衆はのりがわるい。
そんなことをよくいわれるが、このビデオに映っている光景はそのどれにもあてはまらない。
日本語だって、日本人だって、日本の観衆とだって、出来る。
そんなことを教えてくれる。
Why do you speak to them? Because you love them enough.
Why do they listen to you? Because they respect you enough.
愛があるからこそ伝えたずにはいられない想いがある。
尊敬の気持ちがあるからこそ聞かずにはいられない想いがある。
オヤジの愛称で愛された、本田宗一郎さんへの敬意と、仲間に対する愛が、あの一体感を生んでいるのだろうと思う。
Do you love your audience?