僕の人生を、考え方を変えた本はいくつかあります。そのなかで、今僕がこうしてブログをかいたり、デザインを考えたり、コミュニケーションを考えたりする大きなきっかけを与えてくれたのは、Garr Reynoldさんの著作、「Presentation Zen」です。僕は間違いなく、Presentation Zen Tribe(部族）です。初めてPresentation zenに出会った時、本当にわくわくわくわくしました。
「プレゼンってデザインでこんなにかわるんだ！」
「プレゼンって自分を表現していいんだ！」
「プレゼンってこんなに美しいものなんだ！」
「プレゼンって色んな色んな可能性があるんだ！」.....etc
それは、まさしく目の覚めるような、そんな出会いでした。
以下は、GWにアメリカで行われた The Citrix Synergy event というイベントで初日に行われた、GarrさんのKeynoteです。みなさんにとってもすてきな出会いになりますように。。。
「一期一会」
茶の湯（茶道）の世界では、「あなたと出会い過ごすこの時間は、二度と来ないったった１度きりのものだから、この１瞬を大切にし、今出来る最高のおもてなしをする。」という利休の考え方が大前提にあります。だからこそ、細部にこだわり、茶室や、道具立てや、料理や、お花や、ありとあらゆるものをその日のお客さんのために仕立てるのです。その空間、空気すべてが、その日のお客さんに対する、利休のメッセージであり、気持ちなのです。そしてGarrさんのプレゼンもまた「一期一会」の精神に貫かれています。今日聞きにきてくれる人を念頭において、内容や、スライドや、細かな全てのものをその人達の為にカスタマイズするのです。その日の聞き手にとって最もふさわしいものを、その空気の中で行う事をとても大切にしています。以下プレゼンスライドのサンプルです。
We will meet an opportunity in 危機！
危機という言葉の中には、危(danger)と機(opportunity)という２つの言葉が隠されています。危機の中にチャンスはあるのです！またOpportunity(機会)という言葉は「機に会う」と書きます。僕たちがこの100年に一度と言われる危機を乗り越えて行くためには一体何が必要なのでしょうか？「シンプルにすること(Simplicity)」「子供の心(Child's Mind)」「自然体(Nakedness)」という3つのメッセージにはそのヒントが隠されているようなそんな気がします！
